【2026年10月】柔整業界ニュースまとめ|療養費・労災改定から接骨院経営の最新動向まで
- 2026.11.02
- 柔整業界最新ニュース
2026年10月も、柔道整復師業界では、保険制度の改定や施術所経営に関わる調査結果、学術大会の開催など、さまざまな動きがありました。
特に今月は、労災保険の施術料金改定、整骨院の利用実態、施術管理者研修の変更など、日々の業務にも関係するニュースが注目されています。
今回は、接骨院・整骨院の先生方に知っておいていただきたい10月の業界ニュースを、5つのテーマに分けてご紹介します。
①【制度改定】10月1日から労災保険の柔道整復施術料金が改定
2026年10月1日以降の施術分から、労災保険における柔道整復師の施術料金算定基準が改定されました。
今回の改定は、厚生労働省が9月17日付で通知したものです。
初検料や後療料などの算定に関わるため、労災保険を取り扱う接骨院では、改定内容を確認しておく必要があります。
先生方へのチェックポイント
- 10月1日以降の施術分に新しい算定基準が適用されているか
- 使用中のレセコンが改定に対応しているか
- 請求時の料金設定や入力内容に誤りがないか
特に月末・月初の請求業務では、改定前後の施術日を確認し、正しい料金で請求することが大切です。
参考:厚生労働省「労災保険柔道整復師施術料金算定基準について(令和8年度)」
②【業界調査】整骨院・接骨院の年間利用率は18.1%
10月20日、業界専門紙「鍼灸柔整新聞」が、健康保険組合連合会(健保連)の2026年調査結果を報じました。
調査によると、過去1年間に整骨院・接骨院で柔道整復師の施術を受けた人は18.1%でした。
調査は全国の20〜80代の男女3,000人を対象に実施されたものです。
また、健康保険が適用される範囲についての認知度低下も指摘されています。
先生方へのチェックポイント
接骨院の利用促進を考えるうえでは、施術技術の向上に加え、地域の方々に接骨院の役割を正しく知っていただくことも重要です。
例えば、骨折・脱臼・打撲・捻挫などに対する柔道整復師の専門性や、健康保険の適用範囲について、院内掲示やホームページなどを通じて分かりやすく発信することが考えられます。
また、一度来院された患者様に対して、施術内容や今後の見通しを丁寧に説明し、安心して相談していただける関係を築くことも大切ではないでしょうか。
参考:鍼灸柔整新聞(2026年10月20日)
③【資格・研修】柔道整復師の施術管理者研修は対面形式へ
10月23日、全国柔整鍼灸協同組合が、柔道整復師の施術管理者研修について案内しました。
2026年度から、これまで実施されていたオンライン研修が終了し、会場での対面研修に戻ることが発表されています。
施術管理者研修は、柔道整復療養費の受領委任を取り扱う施術管理者になるための要件の一つです。
また、研修修了の有効期間は5年間とされています。
先生方へのチェックポイント
これから接骨院の開業を予定されている先生はもちろん、施術管理者の変更や移転などで新たな届出が必要になる場合も、研修の受講要件や有効期間の確認が重要です。
対面研修では会場への移動も必要となるため、受講時期に余裕を持った準備をおすすめします。
参考:全国柔整鍼灸協同組合
④【学術・技術】近畿・大阪学術大会2026滋賀大会が開催
10月10日・11日、滋賀県草津市の「キラリエ草津」において、第49回近畿学術大会滋賀大会・第18回大阪学術大会が開催されました。
柔道整復師による学術研究や臨床技術の共有は、業界全体の専門性を高めるうえで重要な取り組みです。
また、10月には業界専門紙で、足関節捻挫における超音波画像観察についての記事も掲載されました。
先生方へのチェックポイント
接骨院の専門性を高めるためには、日々の臨床経験だけでなく、学術研究や新しい評価技術について学び続けることが大切です。
特に超音波画像観察装置は、運動器の状態を把握するための補助的な観察手段として、関心が寄せられています。
学術大会や研修会への参加は、知識・技術の向上だけでなく、他の先生方との情報交換にもつながります。
参考:日本柔道整復師会「2026年度 学術大会」
⑤【業界の今後】柔整療養費のオンライン請求は引き続き注目テーマ
柔道整復療養費のオンライン請求導入については、引き続き議論が進められています。
10月1日には、業界専門紙「鍼灸柔整新聞」で、オンライン請求の導入スケジュールをテーマとする記事が掲載されました。
オンライン請求については、審査の仕組みや保険者ごとの事務処理、システム対応など、整理すべき課題が残っています。
現時点では、全国一律の具体的な導入開始時期が確定したという状況ではありません。
先生方へのチェックポイント
今後、オンライン請求が本格的に導入される場合、接骨院の日常業務にも変化が生じる可能性があります。
- レセプトの作成・提出方法
- レセコンの機能や運用方法
- 請求データの確認・管理
- システム導入や運用に伴う費用
現段階で慌てて対応する必要はありませんが、厚生労働省や所属団体、レセコンメーカーからの案内を継続的に確認しておきましょう。
参考:鍼灸柔整新聞・厚生労働省
【まとめ】10月の柔整業界から見える3つのポイント
2026年10月のニュースを振り返ると、接骨院・整骨院の先生方にとって、特に次の3つが重要なテーマといえそうです。
1. 制度改定への確実な対応
労災保険の料金改定をはじめ、保険請求に関する情報を正しく把握し、日々の業務に反映すること。
2. 患者様から選ばれる接骨院づくり
接骨院の役割や専門性を地域の方々に正しく伝え、患者様との信頼関係を大切にすること。
3. 専門性の向上と将来への準備
学術研究や新しい技術を学びながら、オンライン請求など今後の制度変更にも関心を持つこと。
制度や経営環境が変化する中でも、患者様に安心して通っていただける接骨院であり続けるためには、正しい情報を知り、日々の施術所運営に活かしていくことが大切です。
今後も、柔道整復師業界の最新ニュースや制度改定、接骨院経営に役立つ情報をお届けしていきます。
※本記事は2026年10月31日時点の公開情報をもとに作成しています。制度の詳細や適用条件については、厚生労働省等の公式発表をご確認ください。
